作家在廊 1月27日(土)・28日(日)
会期中無休 *26日(金)は準備の為、お休み
毎朝早くに起き、工房へ向かう。
轆轤を挽き、窯を焚く。
夕方には自作の器で晩酌の準備をする。
空いた時間があれば、天草の海で釣りをし
魚をさばき、干物を作る。
日々の暮らしと同じ速度で器は作られている。
「轆轤は難しいですね。
油断するとすぐに線が硬くなってしまうし
意識し過ぎると作為的でいやらしくなる。
今は素直に何も考えずに挽けていると思います。
轆轤は一生答えが出ないんでしょうね(笑)」
そんな風に話してくれた余宮さん。
正解が無いからこそ、作る楽しみは続いていく。
*個展会期中は、誠に申し訳ございませんが
ご来店いただいたお客様を優先させていただきます。
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*通信販売をご希望のお客様には、会期終了後に対応させていただきます。
熊本は天草、余宮さんの工房を訪ねた。
山間にある築100年を超える古民家。
裏手にはロクロ場があり、窯がある。
敷地内の露地には陶片が敷き詰められ
所々に苔むした壺やオブジェが配されている。
シンと静まった空気も心地よい。
庭の隅にある古井戸から水をひいている。
土を練るには、井戸水がいいらしい。
工房内では薪ストーブが焚かれていた。
その灰も釉薬の一部となる。
窯の脇に積みあげられた薪は、まる二日間燃やされ続ける。
焦げた窯口に炎の勢いを感じた。
工房をあとにし、ご両親が切り盛りする居酒屋でご馳走をいただく。
「余宮隆」の器で供される天草の海の幸、地鶏に日本酒。
ここで1杯やりながら思うことは、やはり焼き物のことだろう。
すべては「焼き物作り」へとつながっている。
*会期中無休
*作家在廊日 1月30日(土)・31日(日)
*1月29日(金) 準備の為、お休み
焼き物を仕事としている人達からよく聞く言葉がある。
「作ったもんを見れば、その人が見えてくる。」
その言葉を借りると個展というものは
実にドラマチックな場でもある。
注文ではなく、本人が作りたいものを・・・
見てほしいものを・・・
選んで出展しているのだから。
その時の自分をまるまるさらけだしていることになる。
少々恥ずかしい部分もあるに違いない。
けれど器を見る側、使う側にとっては
作り手の「素」の部分を垣間見れるという
この上なく楽しめる機会でもある。
賞賛も批判も作り手にとっては
ある意味モチベーションのひとつになっているはず。
大いに期待して今個展を楽しみたい。
*9月20日(土)・21日(日) 作家在廊
築140年の古民家、「耕雲亭」。
豊かな海に囲まれた、風通しの良い生活。
そんな暮らしとともにある「焼物作り」。
天草の土と自然灰を使った
真っ直ぐで気持ちのよい器です。
四国初の今個展では、
登り窯焼成の器・酒器・花器も届く予定。
期待が高まります。
余宮 隆 (熊本県・天草)
19歳で唐津の隆太窯にて陶芸の修行を始める。
中里隆氏に師事、24歳で熊本県天草の丸尾焼にて修行。
30歳、故郷天草の地で窯を開く。
2011年には登り窯を築窯。
余宮隆HP→朝虹窯
会期中無休
*6月9日(土)作家在店 6月8日(金) 準備の為、休み
二人の作家から感じるものは
例えば「剛健」、例えば「実直」。
器を使ってみるとその懐の深さに惚れ惚れしてしまう。
土と釉薬・・・
無限の可能性に対し
常に模索し続ける姿勢も頼もしい。
器、酒器、花器・・約300点の二人展となります。
会期中無休 *10月28日(金) 準備の為、お休み
・田鶴濱 守人(愛知県・常滑)
多摩美術大学 大学院 油絵学科 卒業。
常滑に移り独学で陶芸を志し現在に至る。
・余宮 隆 (熊本県・天草)
19歳で唐津の隆太窯より陶芸の修行を始める。中里隆氏に師事。
24歳帰郷天草丸尾焼で修行。
30歳天草本町に工房と窯を築く。
現在個展を中心に活動中。
余宮隆HP→朝虹窯